精神疾患・障害がアイデンティティになってしまう問題

一大事だ。ブログのネタがない。
困った。別に広告収入を得てるわけでもないし、○日に一回更新みたいなノルマもないけど、

更新できないと焦燥感を感じる。
読者が離れてしまうという恐怖だろうか、いやもっと根源的な、
ブログを継続できないかもしれないという恐怖。

なんとかブログのネタをひねり出せないものか。
あ、そうだブログのネタがないことをネタにすれば良いんじゃん。


全記事25個にしてネタ尽きる

私のブログは今のところ、
・Vlogが2件
・イラスト制作が5件
・グルメが1件
・日常が2件
・書評・レビューが3件
・美容が2件

・精神疾患が10件

と精神疾患についての記事が大半を占めている病み病みブログなわけだが、
ここにきて発達障害についても、双極性障害についても、愛着障害についても、
語ることがなくなった。

いや、もっと細かいところを見ていったり、
自分の過去をもっと深く掘り下げていけばあるにはあるかもしれないが、それって面白い?
と思ってしまったのだ。

医者や支援者であれば、医学的な知識を披露したり、こんな患者がいたよ〜と
ネタにすることができるかもしれないが
当事者である私は、自分の障害や病について語らざるを得ない。
すると、いずれネタ切れが来てしまう。
これは予定調和な事態だったのだ。

障害だけの障害者になりたいか

Twitterの闘病アカウントというものがある。
障害や病を持つ人が己の特性を公表し、同じ特性の人々と繋がろうとする取り組みである。

うみうしも、Twitterで発達障害や双極性障害、愛着障害を公表し、闘病アカウントらしき活動を行っている。
そこで得たつながりは、大変温かくユーモラスで助けられている。
うみうしは闘病アカウントをやめるつもりはない。
ところが時折、闘病アカウントを”卒業”していく人達が現れる。
その数もけして少なくはない。
せっかくできたつながりを自ら絶ってしまうのはなぜなのだろうか。


また、「障害は個性だ」というTwitterで言おうものなら大炎上間違いなしの火だるまボーボーワードがある。
障害が個性であるはずがない。
障害は当事者である私達をどれほど苦しめ、どれほど無ければと願ったかしれない。

しかし、こうは考えられないだろうか。
毎日毎日朝から晩まで障害に苦しんでいる障害者がいたとして、
その人が「自分には個性がない」と苦しんでいたとして、
さしたる特徴や特技もなく、自分磨きや趣味にさける労力がなかったとして。

あなたはきっと「障害も個性だよ」と言ってしまうのではないだろうか。
障害だけの障害者になりたいわけじゃない。
だけど、障害が重すぎると、個性が塗りつぶされてしまうのが現実なのだ。

卒業と永遠の間で

闘病アカウントを卒業される方にも、いろんな事情がおありなのだろうが、
闘病アカウントを”卒業”してしまえる方にとって、病や障害は自分の一部でしかなかったのだろう。
切り離してしまっても、自分という存在は揺るがないのであろう。

だが私はそうではない。

発達障害をはじめに診断されてから、もう8年も経つが、
福祉サービスにズブズブに浸かっているし
障害者枠で就職もしたし
夫も発達障害だし
障害や病を打ち明けなければ交友できない。




かといって、自分磨きや趣味ができないほど障害が重いわけではない。
借金玉さんが言う、
障害のバリ層、ギリ層、ムリ層でいう、
ギリ層なのだろう。


障害者は注目してもらえる

正直なところ、ブログを更新する時、障害や精神疾患関係の内容と、その他の内容とでは注目度が違う
障害や精神疾患の記事は、当事者の方々に関心があるからよく見てもらえる。
Twitterでも、障害や精神疾患のハッシュタグをつければ、たくさんの人が見てくれる。
障害者というレッテルは損ばかりではないのだ。


加熱した個性の世界

一方、定型の世界は厳しい。
誰もが自分だけの個性を探して、みんなが覚えてもらいたい見てもらいたい、と発信している。
障害者の世界での自己表現が、ブルーオーシャン(競争相手が少ない漁場)だとすれば、
定型の世界での自己表現は、レッドオーシャン(競争が過熱した漁場)である。

以前、Twitterのスペース(人と話せる機能)で、定型ばかりのスペースに入ってしまったことがある。
そのときホストが、参加者のプロフィールを読み上げ、それをテーマに話すという時間があったのだが
私のとき、何が起きたか。

沈黙である。

定型の加熱した自己表現の世界では、”障害”という、わかりにくい・面倒くさそうな”個性”は認識されないのである。


いざ個性の海に漕ぎ出す

色々と脱線した気がしないでもないが、本題に戻る。
発達障害と診断されてから8年、
うみうしは、障害や精神疾患以外のアイデンティティーを確立したいと思います。

その紆余曲折をブログに書き残していければいいな。