『本を味方につける本』を読んだら、本当に本が味方になるのか?

ある日うみうしは、図書館のヤングアダルトコーナーで依存症の本を探していた。
\オイオイお前もうヤングって齢じゃないやろ/
それはそうなのだが、
中高生向けの本というのは、書き方が簡単で読みやすい上に初心者向けで間口が広くて
けっこうおすすめなのである。

話がそれた。
図書館のヤングアダルトコーナーで依存症の本を探していたら、
表題の『本を味方につける本』という書籍を発見した。

そう言われみると、本を読んで「本が味方についた感覚」って感じたことないな
これを読んだら、本を味方にできるんだ?
読んでやろうじゃん?

本の内容

著者がめちゃくちゃ本が好きということが伝わってくる内容である。
全6章まであり、
1章40ページほど・・・本を読むメリットについて書かれている
2章22ページほど・・・筆者の本にまつわる体験
3章34ページほど・・・図書館や書店などでの本の見つけ方
4章28ページほど・・・解体を含む本の扱い方
5章58ページほど・・・様々な本の読み方
6章24ページほど・・・本を読む時間をどう作るかなど、本にまつわる話
という構成であった。

筆者には興味がないので、あんまり自分語りされてもなあ…と思いながら読んでいたが
鼻につくような自慢もなかったし、回りくどくもなくてとてもあっさりしていた。

4章の本を解体する部分は非常に抵抗があるので真似はしないものの、
本がどのようにできているかは参考になった。

真似できそうなところは?

本を解体する部分はスルーするとして、
この本の真似できそうなところは、本の見つけ方と読み方についてである。

【見つけ方について
・絵本、漫画、美術書などの専門書店に行ってみる
・古書店やブックオフに行ってみる
・古書店やブックオフなどでは安い棚から見る
・TSUTAYA書店やヴィレッジヴァンガードに行ってみる
・図書館に行ってみる
・図書館では、背表紙をぼんやり眺めながら本棚(書架)の間を歩く。
・興味のない分野もまんべんなく見ていくと、面白い本に出会える。

なるほど、私はいつも大型書店か大きな図書館にしか足を向けないので
こういう知識があると行ってみようかなという気になる。

【読み方について】
・登場人物の名前をメモしておく
・速く読む
・縦書きならN字、横書きならZ字に指をなぞって読む
・ゆっくり読む
・3回読む
・面白そうなところだけ読む
・ときどき本を閉じて考える
・付箋を貼る
・線を引く
・面白いページや退屈なページに印をつける
・ページの角を折る
・音読する
・書き写す
・人名や地名など固有名詞を入れ替えて読む
・写真集などをカメラのファインダーごしに見てみる
・ツッコミを入れながら読む
・著者に手紙を書いてみる
・採点や評価をする
・POPを書いてみる
・人に本を薦めるつもりで読んで見る

正直たくさん書いてあって、どれを選んだら良いかわからない。

とりあえず読むぶんには困ってないので、
・採点や評価をする・POPを書いてみる
の2つを実践してみることにした。


★評価

本全体の評価★★★
読みやすさ★★★★★
新しい知識があるか★★★★
面白さ★★

ヤングアダルトの本であることもあり読みやすさ、わかりやすさはピカイチであった。
新しい知識があるかというよりかは、今まで目を向けていなかった知識を再発見してもらった感じがある。
面白さ、ユーモアという点では終始真面目だったので、すこし面白みにかけるかもしれない。


結局、本は味方になったのか

この本を読んで、読書に対する姿勢が「いっちょ行ってみるか!やってみるか!」という感じになった。
同じようなジャンルの本ばかり読んでいて閉鎖的で飽きてきていたのが、
より前向きに楽しい本を探そうという姿勢になった。
これはとても良い変化だと思う。

ところで、”味方”とは敵が存在しなければ味方たりえないのではないだろうか。
では、私と本の共通の敵とはなんだろうか?
この本の著者は、何を敵として『本が味方になる』と書いたのだろうか。

その答えは、前書きの中にある。

ひとりで考え、ひとりで生きていくためには、本の手助けが必要だ。

『本を味方に付ける本』永江 朗

著者はどうやら、自立してひとりで考え生きていく手助けをしてくれる友として本を考えているようである。

それを踏まえるとうみうしはダメダメである。
ブログで架空の読者に向かって話しかける形式でないと、今のように文章を生み出せない。
ひとりで考えてひとりで生きていくなんてとても無理。
結論、本は味方になってくれるかもしれないけど、敵が強すぎる。

私が書店のPOPを書くとしたら

私がもし書店員でこの本のPOPを書くとしたら、悩みながらこう書くだろう。

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