【双極性障害】活動記録表をプロに分析してもらった
双極性障害を持ってる人は活動記録表をつけるといいんだって
とりあえず3ヶ月つけてみたけど、自分じゃ全然意味わかんないし主治医も見てくれない…
そうだ!ココナラで分析のプロに頼んでみよう ←今ココ
私の紹介
双極性障害とは
私は精神科で”双極性障害”の診断を受けています。
”双極性障害”とは、脳の働きを調整するホルモンが過剰に出たり、減ったりして
日によって気分や調子が上下して安定しない脳機能障害です。
気分が高いと、散財してしまったり怒りっぽくなったりします。
気分が低いと、エネルギーがなくて布団から出られなかったりします。
双極性障害の困りごとはこれだけではなく、
気分や調子が安定しないと、社会生活やコミュニケーションに様々な困りごとがあります。
(参考資料:https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/gakkai/shiryo/data/bd_kaisetsu_ver9-20180730.pdf)
活動記録表とは
支援者といって、精神疾患を持っている人の相談に乗ったり、援助してくれる福祉職の人がいます。
私は、その支援者から活動記録表をつけるよう、アドバイスを貰いました。
活動記録表はこんな感じです。(下の画像)

黄色いマーカーが熟睡した時間、////(斜線)がうとうとしていた時間、
⇔(矢印)が床についていた時間です。
○に✕印が睡眠薬を飲んだ印です。
活動記録表にはいろんな種類・形がありますが、私は「眠りと気分の記録表」という形式を使っています。
ダウンロードはこちら(https://www.smilenavigator.jp/soukyoku/about/pdf/contents_06_01.pdf)
最初は「え〜めんどくさい」と乗り気でなかった私ですが、
実際にやってみるとドはまり!
私そもそも記録好きでして、何かを見える化することが大好きなんですね。
そのまま3ヶ月続けることができました。
活動記録表から自分の傾向がわかる?
記録を3ヶ月続けたものの、事情があって支援者とは会えなくなってしまいました。
「活動記録表を数ヶ月続けると自分の傾向がわかる」
と、支援者から聞いていたのですが
私一人で見て考えても、さっぱりわからない。
仕方がないので精神科の主治医に見せました。
ところが、精神科の診療って『5分診療』といって、ひとりひとりの診察時間が短いことが多いんです。
私の主治医も例にもれず、忙しい方で取り合ってくれませんでした。
そこで私は決意しました。
ココナラでプロの分析家に依頼しようと。
ココナラでの依頼
とりあえず募集してみた
このような内容で依頼しました。(下の画像)

依頼には6件の提案が届きました。
提案者は、看護師や臨床心理学を学ぶ学生さんや、デザイナー、コンサルタントなど
多種多様な方々が提案してくださいました。
その中でも医学の分野で研究実績のある研究者の方がいました。
提案内容もやりとりも丁寧にやってくださったこともあり、
その研究者の方にお願いしました。
なお、提案者様の意向によりお名前は伏せさせて頂きます。
なんと6000円で請け負ってくださいました。
ココナラの他のデータ分析の提案を見る限り、相場は1万円程度なのではないかと思われます。
ココナラ、捨てたもんじゃないです。
ココナラでのやりとり
1.まず私がすべての活動記録表をスキャンして送りました。
2.私と提案者で希望の擦り合わせをしました。
(データ投入を自分でやりたいこと、Excel以外でも分析してほしいなど)
3.提案者が活動記録表の内容を数値化して投入するExcelファイルを作ってくださいました。
4.私が睡眠時間、気分、天気、活動量などをExcelファイルに投入しました。
5.私が記録を入力していく中で気になったことや知りたいことを提案者に聞きました。
6.提案者がExcelとグラフ化するツールで分析した結果を報告してくださいました。
分析結果
2022年5月25日〜8月25日(約3ヶ月、93日間)の調査結果です。
躁・平常・鬱の割合

えっ…躁多くない?
双極性障害の気分が高揚する状態を「躁」と言います。
反対に、気分が沈む状態を「鬱」と言います。
私は自分では、「鬱の方が多い」と思っていたのですが、
割合にしてみると3割にも満たない・・・?
え?マジ?
でもこれ自分でつけた記録だから間違いないよな……
気分の移り変わりの周期

一日おきの気分の推移。上がったり下がったりですね。

今度は5日おきの気分の推移。細かい波と大きな波がありますね。
周期としては、10日〜20日周期の波が見られたそう。
いや、10〜20日ってめっちゃバラツキない?
提案者がおっしゃるには、
大きな気分の波と小さな気分の波があるのではないか。
今回は大きな気分の波だけ計測したので、長い周期が見られたが、
もっとデータ数があれば、短い周期の小さな波も解析できるのではないか、とのこと。
睡眠は気分にどう影響するか

正の相関とは、睡眠時間が増加すれば、気分が上昇するというように、
一方が増加すればもう一方も増加するという関係性。
負の相関とは、睡眠時間が増加すれば、気分が減少するというように、
一方が増加すれば反比例してもう一方が減少するという関係性。
つまりこの図の蛍光水色の部分は、前日の気分が悪いと睡眠時間が延びる(負の相関)ことを表しています。
ん?前日の気分が悪いと睡眠時間が伸びる??
当たり前だな。
黄色い部分は、睡眠の質が高いと気分も高まること(正の相関)を表しています。
うん、当たり前だな。
下図は気分ごとの睡眠時間を表しています。

躁のときの睡眠時間みじかっ
傾向として、睡眠時間が短いほうが気分が高く躁気味になるようです。
まっ、鬱のときは起きて気分上げたくても起きてられないんですけどね☆
具体的に10時間以下から躁寄りになっていくみたいです。
(10時間が短いって、普段どんだけ睡眠を必要としてるんだ…)
また、気分が低い日は長時間睡眠、気分が高い日は短時間睡眠となるようです。
睡眠薬は気分に影響するか
サンプル数が少ないため、統計的な検討は不可能でした。
またデータためて調査します。
行動量は気分に影響するか
サンプル数が少ないため、統計的な検討は不可能でした。
またデータためて調査します。
ただし、気分と行動量はシンクロしていて、
気分が良くなれば行動量も増えるとのこと。
それはそうだろうな
天気は気分に影響するか

意外にも、天気と気分に相関関係はないそうです。
ただし、天気と睡眠には弱い相関が見られたそうです。
今後は、温度・湿度、日照時間などのデータを考慮することで、より良い考察ができるかも。
分析結果のまとめ
私は躁4・平常3・鬱3くらいの割合で生きている。
私の気分の波は、10日〜20日周期で繰り返している。
睡眠時間が短いほうが躁になる。(10時間以下)
睡眠の質と気分の変化は関係があることが分かった。
睡眠を調整することで気分もコントロールできるかも?
ただし、睡眠が気分に影響しているのか、気分が睡眠に影響しているのか、
まだはっきりしていないので注意。
天気、行動量、睡眠薬に関してはもっとデータ数が必要。
今後の分析について
提案者からアドバイスを頂き、従来の調査項目に以下を加えました。
・睡眠時の疲れ・眠気
・睡眠の満足度
・活動量
・体温、血圧、脈拍数
・温度、湿度、日照時間(別紙)
この記録表を使って、一年間体調を記録して、また調査を依頼したいと思います。
カミングスーン!(1年後)
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